阿部典史ドキュメンタリー
バイクレースの最高峰、世界グランプリで3度優勝したライダー、阿部典史。“ノリック”の愛称で親しまれた彼は、2007年秋、不慮の事故で他界した。
埼玉の小さなサーキットで仲間と競い合った少年時代、世界の舞台での苦闘、旧友の死、引退勧告…。 ノリックが魅せられた時速300キロの世界とは何だったのかー。
残された未発表の詩や貴重なビデオ映像などを手がかりに、プレッシャーと闘いながら全速力で人生を駆け抜けたノリックの心の軌跡を追うドキュメンタリー。
華々しいレースキャリア
2007年10月7日。川崎市でUターンしたトラックと衝突し、ひとりのライダーが生涯を閉じた。世界を代表するレーサー“ノリック”こと阿部典史。その死は世界に衝撃を与えた。
一方、2003年の世界選手権開幕戦で非業の死を遂げた加藤大治郎。
ふたりは少年時代に同じ場所でバイクレースを学んだ旧友だった。その場所はさいたま市の小さなサーキット「秋ヶ瀬」。スピードに魅せられた少年たちはここでポケットバイクに乗り、速さと技を磨き、世界へ旅立ったのだ…。
ノリックの人生
走ることが生きることそのものだったノリック。その早すぎる死まで、自身の全てをレースに捧げた彼の人生を、様々な関係者の証言も交えて描き出す。