ローソンがポール・ポジションを獲得
若手ホープの藤原が世界と互角の走りを披露!
1987年10月18日第15回大会。毎回、世界グランプリから豪華メンバーを招聘し、開催されるTBCビッグロードレース。今回もTT-F1のマーチン・ウィマーや、500ccのエディ・ローソン、ランディ・マモラそして平忠彦といったメンバーが集まった。
TT-F1クラスでは伝説として記憶に残るレースが展開された。トップで周回していた宗和孝宏が転倒し、14番手でレースに復帰すると怒濤の追い上げを見せ、優勝した町井邦生に肉薄し観客から大きな声援を受け“ タイガー” の称号を得た。
500ccでGP勢を迎え撃つのは片山信二、河崎裕之らのワークスに加えこの年の500ccクラスチャンピオンとなっている藤原儀彦だ。マモラは2週間前に行われたアルゼンチンGPで使用したマシンが間に合わず、86年型YZRを駆っての参戦となった。決勝スタート直後はポールのローソンを抑え片山がレースリーダーの座についた。その後ローソンのスリップストリームを利用して藤原が一気に2台をパスしトップに浮上し11周目までトップを走行した。しかしローソンはその藤原を抜くと1分34秒を安定して刻み、後続を引き離した。その後方では藤原、マモラ、平による2位争いが白熱しサーキットに詰めかけたファンたちを熱くした。